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皆さんこんばんみ

さっきふと思い立って漫画に頂いたコメントを読み返していたのですが
いや~毎度のことながら涙がちょちょぎれそうになりますね。

どんなコメントでも貰えればそれだけで嬉しいんですけど
貰った直後と、しばらく経って読み返した後だと
結構受け取る側としての印象が違ってくるんですよね。
なんか、ジワ~っと深く応えるというか・・・上手く表現できませんが・・・。

今回読み返してみて特にそう思ったのが
年明けになってからいくつか頂いたあけおめコメントですね。
私、この時期ずっと更新を滞らせておいて更新する気配も見せていなかったはずなんですが、
そんな私の漫画にわざわざ新年の挨拶を書き込んで下さるなんて
これはとても有難いことですよね。
そんなことを今更ながら思ったりしていました。
今後も素直な気持ちで出来るだけ更新頑張ろうと思います。
引き続き宜しくお願い致します。

さて、他にネタもないので
今回は格闘技について語りたいと思います。

かつて格闘技漬けの日々を送っていた(ただし弱い)影響で
格闘技を観るのが今でも好きで、
このブログでもちょくちょく格闘技ネタをだしてきました。
ただ全然反応がないので読者の方の中に格闘技ファンは
ほとんどいらっしゃらないのは分かっています。

でも気にしねぇ!!

さてさて
格闘技といってもボクシングとかレスリングとか柔道とか色々ありますが
私が昔から一番好きなのは総合格闘技、いわゆるMMAってやつです。

かつて日本は、大晦日に総合格闘技の番組が紅白を凌ぐ勢いで視聴されていた「総合格闘技大国」だったわけですが、
色々あってそんなブームも終焉を迎えた現在では、総合格闘技が地上波で流れることすらほとんどなくなってしまいました。
寂しいですね。

日本の総合格闘技ブームを創りだした一大興行「PRIDE」が滅亡した後
その主力選手を吸収するなどして総合格闘技界の圧倒的トップに立ったのは、
アメリカの老舗団体「UFC」でした。

UFCは、どちらかと言うと見世物的な要素が強かった総合格闘技を
より規則と制度を強固なものとしたソリッドなスポーツへと変貌させ、
そこに挑戦する若手選手の奮闘を描いたリアリティ・ショーの成功なども手伝い
PRIDEに代わる総合格闘技界の盟主として爆発的な人気を得るようになりました。

まぁそんなことはどうでもいいのです。

私が格闘技を見ていて感動する場面の一つに
「絶対王者の敗北」という瞬間があります。

現在のレベルが高騰しすぎておかしなことになってるMMA(総合格闘技)において
ずっと負けずにトップに居続けるなんて神の所業です。
そりゃトップ戦線に上がるまでに◯◯連勝中!なんて選手は結構います。
でもそこからトップランカーとの試合になると、コロっと負けてしまう・・・なんてのはザラです。
あるいは上手いことチャンピオンになったものの、その後狙われる立場になってから
もっと強い選手が出てきて、王座を守れずに没落・・・というのもよくあるパターン。

でも、そんな世界で勝ち続ける天才がわずかながら存在するのもまた事実なのです。

かつてはPRIDEヘビー級王者のエメリヤーエンコ・ヒョードルが「絶対王者」の代名詞でした。
日本では無敵だった彼も2010年にファブリシオ・ヴェウドゥムに敗北して以来、
かつての栄光を昔日のものとしてしまいました。

現在「絶対王者」と呼ぶにふさわしいのは、UFCライトヘビー級のジョン・ジョーンズとフェザー級王者のジョゼ・アルド、それにバンタム級王者のヘナン・バラオンでしょうか
まだ年齢的にも若い三人なので、正直負ける気配がありません。
階級を上げての挑戦があれば、また話は変わってくるのでしょうが・・・。

この少し前までUFCの「絶対王者」といえば
ミドル級のアンデウソン・シウバとウェルター級のジョルジュ・サンピエールでした。

しかし、シウバは新鋭クリス・ワイドマンに衝撃の二連敗を喫し、
サンピエールも試合には勝利したものの、怪人ジョニー・ヘンドリクスに
あわやというところまで追い詰められ、一時代の終焉を予感させながら
長期休養に入ってしまいました。

誰もがいつかは負けるのです。
どんなに無敵だった男でも。

年齢的な衰えが表れれば負けてしまいます。
自分より強い選手が出てくれば負けてしまいます。
敵陣営に対策を立てられてしまえば負けてしまいます。
偶然当たったラッキーパンチで意識が飛んでしまったら負けてしまいます。

先ほど挙げた「現在の絶対王者」である三人も
いつか負ける日が来るでしょう。

それはドラマチックです。
悲しいです。無常です。もののあはれです。

でも勝敗には必ず、そういったロマンとは別に
冷酷な現実がつきまとうものなのです。

先に挙げたアンデウソン・シウバ。
彼はトリッキーなボディワークと変幻自在かつ強烈な蹴り技で
挑戦者を次々とマットに沈めてきた王者でした。
強いて弱点を上げるならば寝技に多少遅れをとることがあるくらいで、
打撃戦では勝負することすら不可能だと思わていました。
しかし、若き挑戦者クリス・ワイドマンとその陣営は彼の打撃での動きを徹底的に分析し、
トリッキーな動きに惑わされずパンチを打つことで一戦目にまず勝利し、
再戦した際には得意のローキックを膝でガードすることで破壊し、
この絶対王者から二度の勝利を挙げたのです。
敵が絶対的に自信を置いている局面に、敢えて立ち向かうことで得た勝利でした。

これは一例に過ぎませんが、
こんなふうに一つの試合の勝敗には、必ずその選手のたどってきた歴史や
その試合に懸けた思惑が複雑に絡みついてくるものなのです。
それが絶対王者が陥落したような試合であれば、それはもう・・・。

試合が終わるとその勝敗に直接関係したシーンだけが取り上げられて
「◯◯のパンチは凄かった」「☓☓は弱かった」で片付けられることも多いですが
それだけじゃないんです。

そのパンチに、その選手の生涯、気迫、戦略が込められているんです。
その敗北に、必ず残酷な理由があるんです。
歴史を変えるような頂上決戦だったら、尚更・・・。

これはまぁ
格闘技だけに限らないですよね。
他のスポーツもそうだし、
人の営み全てにおいてそうかもしれない・・・。


なんでこんなことを書いたかというと

1202.png

この人のことを描いていたら、ちょっと思い立ってしまったからなんですよね。

このマンガにも
かつて勝ち続けた人が何人も出てきます。

でも
誰もがいつかは負けるんです。

その敗北にこびりついている野心・思惑・焦燥・怯懦を
しっかりと描いていければと思います。


長ぇ・・・
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