泥沼の三十七話・終了
長かった三十七話「新戦場」を終わらせることができました・・・
振り返ってみればこの話だけで六ヶ月近く消費してるんですね。
そして作中の経過時間は一日という・・・
この前最後の更新分を描き終えて
なんか今とても気持ちがダウンしております。
最後の方は個人的にもすごい力を入れたんですが
なんか見返してみると全然伝わってくるものがなくて
案の定読者の方からの反応もいつも以上に乏しいものに・・・
なんか自分の力のなさを全身で感じております・・・
もう自分には面白い漫画を描くことなんて一生無理なんじゃないかという思いに押しつぶされそうなんですが、まあなんとか回復していければなって感じです。
一応今回も元ネタ紹介していきます。
◎鄭亜拳

今回初登場した項籍の近侍・鄭亜拳(てい・あけん)は
漢代に活躍した所謂「有土卿相の侠」の代表格でもある鄭当時の祖として伝わる人物です。
といっても名前は「鄭君」として記されているだけで(「君」はおそらく尊称)詳細は全く分かっておりません。
項籍の滅亡後、彼の配下を集めた劉邦は
「項籍の名前を名乗ったら俺の部下にしてやんよ」
という鬼畜な採用条件を提示したのですが、
その際にこれを拒否して下野したのがこの鄭君だったらしいです。
この「項籍の名前を名乗れ」というのはちょっとどういうことなのか分からないのですが、
古代中国の人にとって名前は神聖なものだったので、(だから字・あざななんてものを名乗った)
まあ要するに項籍を侮蔑するとともに、旧主に対してそれだけのことができるかどうかを試させたのでしょうが
劉邦らしい底意地の悪いエピソードだと思います。
項羽と劉邦といえば爽やかなライバル関係みたいな描写も多いですが
こういうマイナー人物に伝わっている逸話からは、真に迫るものを感じますね。
で、このエピソードをみて思うことは、
鄭君は拒否ったけど、それを受け入れて劉邦の配下になった人っているのか?
ってことです。
「項籍の名を名乗れ」ってのは「籍」を姓にしろやってことなのだとしたら、
劉邦の男妾だった籍少年とか、ちょっと時代が下るけど籍福とか籍少翁だとかが籍姓の人物としていますわな。
まあ籍姓自体はそれ以前も存在した姓ですが、なんか妄想の捗る逸話でもあります。
(「項籍の名前を読ませた」と解釈する資料もあったのですが、それだと面白くないので不採用)
話が長くなりましたが、作中での鄭君のモデルは
総合格闘家のエディ・アルバレスです。
日本で活躍していた時は「アメリカン・ナックルスター」の異名で親しまれていたので、
それをとって「鄭亜拳」です。
◎灌嬰と周勃のイビリ

今回描いた、灌嬰と周勃が無能な指揮官をイビリ殺すというエピソードはもちろん創作ですが
灌嬰も周勃も陳平・魏勃・賈誼ら新興のインテリ層に対して強烈な拒否反応を示す保守系の武官として名前を残しています。
あまり豊富とはいえない当時の史料に、
同じような逸話を2つも3つも残しちゃうってのは
まあ、そういう人達だったということじゃないですかね。
ちなみに今回劉邦のパワハラな一面を描いたため
「劉邦は上司にしたくない」みたいなコメントを結構もらいましたけど
普通の人は劉邦が直属の上司になるようなことは余程の縁でもない限り難しいことなので
安心していいですよ。
普通の人は劉邦に怒られるような身分になる前に、
その部下の部下の部下ぐらいの人にぶん殴られながら出世を目指さなきゃいけないのです・・・。
◎俺の首、獲れるもんなら獲ってみろ!

今回の最後を飾った項籍の雄叫び
これを描きたいがために雍丘の戦いを描いたと言っても過言ではない。
元ネタは
PRIDE武士道で五味がルイス・アゼレドをKOした後に
三宅アナウンサーが叫んだセリフ
この試合、アゼレドに対してフラストレーションを溜めていた五味は
KOした後も自制を失ってアゼレドを攻撃しようとするんですよね。
そんな感じ。
該当セリフは5:20頃から
こんなもんですかね。
なんかイマイチパッとしませんね。
よろしく。
振り返ってみればこの話だけで六ヶ月近く消費してるんですね。
そして作中の経過時間は一日という・・・
この前最後の更新分を描き終えて
なんか今とても気持ちがダウンしております。
最後の方は個人的にもすごい力を入れたんですが
なんか見返してみると全然伝わってくるものがなくて
案の定読者の方からの反応もいつも以上に乏しいものに・・・
なんか自分の力のなさを全身で感じております・・・
もう自分には面白い漫画を描くことなんて一生無理なんじゃないかという思いに押しつぶされそうなんですが、まあなんとか回復していければなって感じです。
一応今回も元ネタ紹介していきます。
◎鄭亜拳


今回初登場した項籍の近侍・鄭亜拳(てい・あけん)は
漢代に活躍した所謂「有土卿相の侠」の代表格でもある鄭当時の祖として伝わる人物です。
といっても名前は「鄭君」として記されているだけで(「君」はおそらく尊称)詳細は全く分かっておりません。
項籍の滅亡後、彼の配下を集めた劉邦は
「項籍の名前を名乗ったら俺の部下にしてやんよ」
という鬼畜な採用条件を提示したのですが、
その際にこれを拒否して下野したのがこの鄭君だったらしいです。
この「項籍の名前を名乗れ」というのはちょっとどういうことなのか分からないのですが、
古代中国の人にとって名前は神聖なものだったので、(だから字・あざななんてものを名乗った)
まあ要するに項籍を侮蔑するとともに、旧主に対してそれだけのことができるかどうかを試させたのでしょうが
劉邦らしい底意地の悪いエピソードだと思います。
項羽と劉邦といえば爽やかなライバル関係みたいな描写も多いですが
こういうマイナー人物に伝わっている逸話からは、真に迫るものを感じますね。
で、このエピソードをみて思うことは、
鄭君は拒否ったけど、それを受け入れて劉邦の配下になった人っているのか?
ってことです。
「項籍の名を名乗れ」ってのは「籍」を姓にしろやってことなのだとしたら、
劉邦の男妾だった籍少年とか、ちょっと時代が下るけど籍福とか籍少翁だとかが籍姓の人物としていますわな。
まあ籍姓自体はそれ以前も存在した姓ですが、なんか妄想の捗る逸話でもあります。
(「項籍の名前を読ませた」と解釈する資料もあったのですが、それだと面白くないので不採用)
話が長くなりましたが、作中での鄭君のモデルは
総合格闘家のエディ・アルバレスです。
日本で活躍していた時は「アメリカン・ナックルスター」の異名で親しまれていたので、
それをとって「鄭亜拳」です。
◎灌嬰と周勃のイビリ

今回描いた、灌嬰と周勃が無能な指揮官をイビリ殺すというエピソードはもちろん創作ですが
灌嬰も周勃も陳平・魏勃・賈誼ら新興のインテリ層に対して強烈な拒否反応を示す保守系の武官として名前を残しています。
あまり豊富とはいえない当時の史料に、
同じような逸話を2つも3つも残しちゃうってのは
まあ、そういう人達だったということじゃないですかね。
ちなみに今回劉邦のパワハラな一面を描いたため
「劉邦は上司にしたくない」みたいなコメントを結構もらいましたけど
普通の人は劉邦が直属の上司になるようなことは余程の縁でもない限り難しいことなので
安心していいですよ。
普通の人は劉邦に怒られるような身分になる前に、
その部下の部下の部下ぐらいの人にぶん殴られながら出世を目指さなきゃいけないのです・・・。
◎俺の首、獲れるもんなら獲ってみろ!

今回の最後を飾った項籍の雄叫び
これを描きたいがために雍丘の戦いを描いたと言っても過言ではない。
元ネタは
PRIDE武士道で五味がルイス・アゼレドをKOした後に
三宅アナウンサーが叫んだセリフ
この試合、アゼレドに対してフラストレーションを溜めていた五味は
KOした後も自制を失ってアゼレドを攻撃しようとするんですよね。
そんな感じ。
該当セリフは5:20頃から
こんなもんですかね。
なんかイマイチパッとしませんね。
よろしく。
スポンサーサイト
| 未分類 | 01:29 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
| | 2017/03/02 08:01 | |