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俺のスーツ臭くない?

先週までの寒さを忘れさせるような晴天だった

平日の昼間から酒を飲んでほっつき歩けることに
無駄な優越感を感じてしまう
後になって思えば、虚しい独身男の後ろ姿

鶯谷から谷中霊園に通じる陸橋へ向かう途中
俺の横をやや駆け足で通り過ぎていった
たぶん同じぐらいの年の女性

上半身を覆うキャメル色のPコート
その裾から短く紺の学生スカートが覗いていて
足元はワンポイントのスクールソックスと
履き古したローファーだった

さっき芸大の近くですれ違った本物と比べたら
いくらかハリの無くなった肌色の部分は交互に忙しい

その動きに合わせてふらふら揺れるスカートは
どんだけ洗濯すればそうなるんだと思うほどテカテカしていて
折り目もわずかに残るばかり

そんなエロ視線から逃れるようにして
ややうつむきがちになりながら
女性は入り口が見えづらくなっているホテルへと
消えていってしまった

この根岸というところは
正岡子規が人生の最期を過ごした場所でもある

このなんでもない光景に
勝手に何かしらの感傷を抱いてしまったわたくしは
この気持ちを句にして詠んでみようなどと考えたのだけれども
いい言葉なんてひとつも出てこなかったのです。



uguisu-dani.png


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筋肉痛は太ももの裏

わんばんこ

表紙を新しくしました。

線画(といっていいのか)は上手くいった気がしたんですが
あとになって見返してみるとなんか顔が長くて描き直したくなってます。

描いた直後ってだいたい「上手くいったゼ・・・」って思ってるんですけど、
いざアップした後に見直してみるとたいていおかしなことになってます。
ホワイ!?

top7.png



最近、とある名画座で三船敏郎特集が組まれていて、
暇さえあればそこに通ってます。

この土日はクロサワ映画の「用心棒」「椿三十郎」「七人の侍」がやっていたので観てきました。
私は「今まで観た映画のベスト3教えて」って言われたら
この三作品を即答すると思います。それぐらい好きです。
劇場放映されることがあったら極力観に行くようにしています。
今回も劇場で観るのは何度目かになりますけど、
いつ見ても変わらない幸せな時間を過ごせました!

「三十郎」シリーズも痛快ですが、特に「七人の侍」は完璧な映画だと思います。
俳優も完璧、脚本も完璧、カメラワークも、セットも、衣装、小道具も、音楽も完璧・・・!
それでいて芸術作品でも、思想哲学でも、古典教養でもなく、これ以上なく「映画」なんです!!
なんでこんな物凄い作品が作れたんだろう・・・。
この映画を見るたんびに、なんとも言えない心地良い喪失感に包まれてボーっとした気分になってしまいます。

中学生の頃、「どうせ現代じゃあ通用しない古臭い映画なんだろうけど、
有名な作品だから教養として一応見といてやるか・・・」と舐めてかかった私の価値観を
マイク・タイソンのパンチより強烈にぶちのめしてくれたのを昨日のように思い出します。

これ以上これらの作品について語ってると
宗教の素晴らしさを語る勧誘の人みたいになってしまうので止めときます。

私もミフネのような雄に近づけるよう頑張りたいと思います。


それじゃぁオヤジ・・・

あばよ!

mifune.png

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君のクラスの一番後ろ

ブログの訪問者数が三桁いってしまった・・・!
やっぱり本編とリンクさるといっぱい覗かれちゃうね。
いや、見て頂くのは嬉しいんですけど・・・

もうすぐ2月も終わりですね。
来月は三回ぐらい更新したいなぁ

無理か・・・?

無理か・・・。



mari-dasan.png

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のんびり屋さんを気取り

おいっす!
更新したよ

元ネタは一つ

◎王を殺せ!

2529.png

章邯の「王を殺せ」前後のセリフは全部
レインボーの「Kill The King」です。
そのまんまなんだけど・・・。




それでは。

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寒いんじゃ!!

わんばんこ。

(ブログを)更新しましたが、
別に書くことはないです・・・。

漫画は・・・あんまり進んでないです(-_-;)
もう下書きは完成してるんですけど
絵が描けなくてやる気を失ってます!

描いてるうちに絵も上手くなるだろう・・・
と思って絵の練習自体はしないで漫画を描き続けてるんですが
やっぱダメなもんはダメですね(笑)
来週中には更新できるよう頑張りまーす

2530.png


ソチオリンピックはなんかイマイチ盛り上がってないですね。
私はオリンピック結構好きなんですけど。
やっぱり冬はルールや採点基準の分からない競技が多いからでしょうか?

ルールが分からないといえば、未だに分からないのがカーリング。
でも見てるとなんとなく優劣が理解できるから、
ボーっと眺めてる分には結構面白いですね。

日本代表の小笠原選手と船山選手は、
中学時代に同級生とカーリングチームを結成して以来の仲だとか。
中学生の時の友達同士が、結婚・出産・一時引退を経て三大会目のオリンピック出場ってゴイスーですね。

ka-ringu.png


さよなら。

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皆さんこんばんみ

さっきふと思い立って漫画に頂いたコメントを読み返していたのですが
いや~毎度のことながら涙がちょちょぎれそうになりますね。

どんなコメントでも貰えればそれだけで嬉しいんですけど
貰った直後と、しばらく経って読み返した後だと
結構受け取る側としての印象が違ってくるんですよね。
なんか、ジワ~っと深く応えるというか・・・上手く表現できませんが・・・。

今回読み返してみて特にそう思ったのが
年明けになってからいくつか頂いたあけおめコメントですね。
私、この時期ずっと更新を滞らせておいて更新する気配も見せていなかったはずなんですが、
そんな私の漫画にわざわざ新年の挨拶を書き込んで下さるなんて
これはとても有難いことですよね。
そんなことを今更ながら思ったりしていました。
今後も素直な気持ちで出来るだけ更新頑張ろうと思います。
引き続き宜しくお願い致します。

さて、他にネタもないので
今回は格闘技について語りたいと思います。

かつて格闘技漬けの日々を送っていた(ただし弱い)影響で
格闘技を観るのが今でも好きで、
このブログでもちょくちょく格闘技ネタをだしてきました。
ただ全然反応がないので読者の方の中に格闘技ファンは
ほとんどいらっしゃらないのは分かっています。

でも気にしねぇ!!

さてさて
格闘技といってもボクシングとかレスリングとか柔道とか色々ありますが
私が昔から一番好きなのは総合格闘技、いわゆるMMAってやつです。

かつて日本は、大晦日に総合格闘技の番組が紅白を凌ぐ勢いで視聴されていた「総合格闘技大国」だったわけですが、
色々あってそんなブームも終焉を迎えた現在では、総合格闘技が地上波で流れることすらほとんどなくなってしまいました。
寂しいですね。

日本の総合格闘技ブームを創りだした一大興行「PRIDE」が滅亡した後
その主力選手を吸収するなどして総合格闘技界の圧倒的トップに立ったのは、
アメリカの老舗団体「UFC」でした。

UFCは、どちらかと言うと見世物的な要素が強かった総合格闘技を
より規則と制度を強固なものとしたソリッドなスポーツへと変貌させ、
そこに挑戦する若手選手の奮闘を描いたリアリティ・ショーの成功なども手伝い
PRIDEに代わる総合格闘技界の盟主として爆発的な人気を得るようになりました。

まぁそんなことはどうでもいいのです。

私が格闘技を見ていて感動する場面の一つに
「絶対王者の敗北」という瞬間があります。

現在のレベルが高騰しすぎておかしなことになってるMMA(総合格闘技)において
ずっと負けずにトップに居続けるなんて神の所業です。
そりゃトップ戦線に上がるまでに◯◯連勝中!なんて選手は結構います。
でもそこからトップランカーとの試合になると、コロっと負けてしまう・・・なんてのはザラです。
あるいは上手いことチャンピオンになったものの、その後狙われる立場になってから
もっと強い選手が出てきて、王座を守れずに没落・・・というのもよくあるパターン。

でも、そんな世界で勝ち続ける天才がわずかながら存在するのもまた事実なのです。

かつてはPRIDEヘビー級王者のエメリヤーエンコ・ヒョードルが「絶対王者」の代名詞でした。
日本では無敵だった彼も2010年にファブリシオ・ヴェウドゥムに敗北して以来、
かつての栄光を昔日のものとしてしまいました。

現在「絶対王者」と呼ぶにふさわしいのは、UFCライトヘビー級のジョン・ジョーンズとフェザー級王者のジョゼ・アルド、それにバンタム級王者のヘナン・バラオンでしょうか
まだ年齢的にも若い三人なので、正直負ける気配がありません。
階級を上げての挑戦があれば、また話は変わってくるのでしょうが・・・。

この少し前までUFCの「絶対王者」といえば
ミドル級のアンデウソン・シウバとウェルター級のジョルジュ・サンピエールでした。

しかし、シウバは新鋭クリス・ワイドマンに衝撃の二連敗を喫し、
サンピエールも試合には勝利したものの、怪人ジョニー・ヘンドリクスに
あわやというところまで追い詰められ、一時代の終焉を予感させながら
長期休養に入ってしまいました。

誰もがいつかは負けるのです。
どんなに無敵だった男でも。

年齢的な衰えが表れれば負けてしまいます。
自分より強い選手が出てくれば負けてしまいます。
敵陣営に対策を立てられてしまえば負けてしまいます。
偶然当たったラッキーパンチで意識が飛んでしまったら負けてしまいます。

先ほど挙げた「現在の絶対王者」である三人も
いつか負ける日が来るでしょう。

それはドラマチックです。
悲しいです。無常です。もののあはれです。

でも勝敗には必ず、そういったロマンとは別に
冷酷な現実がつきまとうものなのです。

先に挙げたアンデウソン・シウバ。
彼はトリッキーなボディワークと変幻自在かつ強烈な蹴り技で
挑戦者を次々とマットに沈めてきた王者でした。
強いて弱点を上げるならば寝技に多少遅れをとることがあるくらいで、
打撃戦では勝負することすら不可能だと思わていました。
しかし、若き挑戦者クリス・ワイドマンとその陣営は彼の打撃での動きを徹底的に分析し、
トリッキーな動きに惑わされずパンチを打つことで一戦目にまず勝利し、
再戦した際には得意のローキックを膝でガードすることで破壊し、
この絶対王者から二度の勝利を挙げたのです。
敵が絶対的に自信を置いている局面に、敢えて立ち向かうことで得た勝利でした。

これは一例に過ぎませんが、
こんなふうに一つの試合の勝敗には、必ずその選手のたどってきた歴史や
その試合に懸けた思惑が複雑に絡みついてくるものなのです。
それが絶対王者が陥落したような試合であれば、それはもう・・・。

試合が終わるとその勝敗に直接関係したシーンだけが取り上げられて
「◯◯のパンチは凄かった」「☓☓は弱かった」で片付けられることも多いですが
それだけじゃないんです。

そのパンチに、その選手の生涯、気迫、戦略が込められているんです。
その敗北に、必ず残酷な理由があるんです。
歴史を変えるような頂上決戦だったら、尚更・・・。

これはまぁ
格闘技だけに限らないですよね。
他のスポーツもそうだし、
人の営み全てにおいてそうかもしれない・・・。


なんでこんなことを書いたかというと

1202.png

この人のことを描いていたら、ちょっと思い立ってしまったからなんですよね。

このマンガにも
かつて勝ち続けた人が何人も出てきます。

でも
誰もがいつかは負けるんです。

その敗北にこびりついている野心・思惑・焦燥・怯懦を
しっかりと描いていければと思います。


長ぇ・・・

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