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パンツを捨てて思うこと

ついさっき、パンツを捨てた。
なぜ捨てたのかというと、
腰回りのゴムが余りにもゆるくなってしまっていて
もう家で普通にゴロゴロしているだけで
尻の下の方にずり落ちてきてしまうようになったからだ。

俺は物を捨てる時にためらうほう。
パンツなんて言ってみれば消耗品だし、
安いものなら1000円出せば数枚は買えるわけで、
事ここに至っては捨てるのにさほどためらいはなかったのだが、
いざ捨てる前、開いたゴミ箱に晒されて右手に摘まれたパンツを見ていたら、
どうしてこのようになるまでとっておいたのかと我がことながら呆れてしまった。

このパンツは、パンツというよりはインナースパッツといった方が正確なのだろうか。
黒一色で、丈の長さはあまり無いやつで、ぴっちりしているので
履くとなんだか引き締まった心持ちになった。
これは大学時代に買ったものだった。
青木真也が教則ビデオでスパッツを履いているのを観て、
自分もそんなのが欲しくなって、新宿にある格闘技専門店で買ったのを覚えている。

大学時代から使っていたということは、
3、4年は履いていたということだ。
もちろんこのパンツ一枚で20代前半の青春を過ごしてきたわけではないし、
別に数あるパンツの中でも特にこれを愛用していたわけではないのだけど。
でもいいことじゃないか。
きっとあのパンツの、あの布地が補強されてるあの部分には、
ちょっと汚いことを言うわけだけど、オシッコだったり、
なんというか、青春のしぼりじるみたいなのが3、4年分染み付いているわけで、
もちろん一日はくたびにちゃんと洗濯はしていたのだけれど、
まあ俺が言いたいのはそういうことじゃなくて、
なんか青春の臭いみたいなものが漂ってくるようだということなのかな。
もちろん一日はくたびにちゃんと洗濯はしていたから、臭いなんてしないのだけれども。

俺は大学時代を思い出す時、だいたい夏をイメージする。
今こんなことを書いているのが寒い冬なのだけれど、
あの頃を思い出すときに、厚着して寒がっていたイメージはあまりない。
もちろん大学時代でも冬は変わらずに寒く、
正月に神社でバイトしていた時なんかは、
今と変わらずにガクガクと震えていたわけだけど、
でも思い出す時はほとんど夏。
Tシャツにハーパンで、クッソボロいサンダルを履いて、汗をかいている。
そんなイメージで思い出す。

別に大学時代にろくなことはやってきていないのだけれど、
今こうやって思い出す時、そこに明るい太陽があるっていうのは、
少しばかり嬉しいことなんじゃないかといまさらながらに思ったりもする。
冬の太陽では、洗濯物も乾きゃあしない。

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