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無題

1993年
最初のアルティメット大会が開催されととき、
そこに現在の格闘技のような整備されたルールは存在していなかった。

禁止されたのは、目潰しと、噛みつき。
それ以外であれば何をしてもよし。

金的への攻撃も、髪の毛をつかむことも、
当然のように認められていた。

人々はそこに流血を想像した。
折れた歯が飛散するのを想像した。
反対方向に折れ曲がった四肢を想像した。

それは恐怖とともに湧き上がるイメージだったが、
確信じみた期待でもあった。


一回戦の一戦目
アムステルダムの空手使いジェラルド・ゴルドーが、
元大相撲力士のテイラ・トゥリの顔面を
まるで路上の空き缶をそうするかのように蹴り飛ばし、
潰れたアンパンのようになったそれに
続けざまの鉄拳を打ち込んだとき、
観衆の期待はさっそく現実となったわけである。

考えてもみろ
これは決してスポーツなんかではない。
ボクシングだとかレスリングとは違う。
そういうお優しいものとは断じて違う。

今日、人が死ぬのを見るのだ。

幸か不幸か、20世紀の合衆国で
古代ローマのコロッセオの客席に座ることになるとは。

歓喜と憎悪

これから連続して起こる殺戮ショーに
皆が身構えた。



第三試合が始まろうとしていた。

片側のコーナー入場口近く、
集まったブラジル人の男たちの輪の中に、
ひときわ表情を強ばらせた者がいた。

この殺し合いの場に似合わぬ細身の体躯に
着心地の悪そうな固めのバスローブをまとっている。
視線の定まらぬ三白眼は、不安げであった。


人を殴り殺すことぐらい、
今までの人生でもう何度も経験しているさ

―とでも言いたげな雰囲気を漂わす他の選手に比べ、
そのブラジル男は暴力とは無縁の世界で育ったような印象すらあった。

やがて時間になると、
その男を含むブラジル人たちが奇妙な縦列をつくり
金網に囲まれたリングに向かって行進を始めた。

バスローブを脱がないままリングインしたその男は、
落ち着かない様子で枯れ木のような手足を揺らしながら、
不安げな表情を一切変えることなく試合開始の合図を待つ。


ホイス・グレイシー

当時26歳のこの男によって、
近代総合格闘技の歴史が開かれようとしていた。


royce.png


UFCが20周年だというので
ホイスの偉業に思いを馳せつつ書いてみました。

もちろん私は第一回のUFCをリアルタイムでは見ていないので
上の文章は嘘八百が並べられています。

興味のない方にはなんのこっちゃ?って感じでしょうが、
まあこういう下手な文章を書くのが好きなんですよ。
お許し下さい。

そのうち文芸に作品投稿でもしてみようかな・・・?
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| 雑記 | 22:57 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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おいでませ猫屋敷

久しぶりに西武球場に観戦にいきました。
自転車で小一時間かけて!

つかれました・・・

IMG_0263.jpg

試合は3-1でライオンズの勝利。
相手のホークスの粘りも強く、接戦の好ゲームで良かったです。

平日だから外野自由席で寝れるかな~
とか考えていたんですが、
立ち応援の熱心なファンで埋め尽くされててムリでしたw
球団の努力もあってか、ファンの熱も強くなってますよね、昔に比べて。

今日のヒーロー浅村
去年不振で坊主になってから、最近はずっと短髪で好青年な感じですが、
出始めの頃のトッぽいボサボサヘアーも好きでした。
野武士っていうか素浪人って感じがしてw
asamura.png

| 雑記 | 23:34 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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アクセス増加で思うこと

え~と、
ここ数日、拙作「カンニング・スタンツ」のアクセス数が
更新もないのに急に増加していました(困惑)

更新後を除けば、普段はだいたい20~50人前後の方が
トップページにいらっしゃっている感じなのですが(感謝)
一昨日・昨日で急に100人以上のカウントが・・・!?

電柱でござる!!何事じゃ!と思って調べてみたら
2chの漫画板「キングダム」スレにURLが貼られていました。

説明するまでも無いでしょうが、
「キングダム」は始皇帝時代の武将・李信を主人公にした漫画で
現在連載中でアニメ化もしている人気作です。

私はよほど食指が動かないと本もTVも観ない無気力野郎なので、
「キングダム」は単行本をパラパラと読んだことがある程度なのですが、
『史記』に登場するマイナー武将を格好良く登場させて
熱いバトルを繰り広げさせたりしていて、なかなか魅力的な漫画だと思いました。

話を戻しま~す!

こんな人気漫画のスレに私ごときの作品のURLを貼って頂けるなんて、
まあ拙作を他人に薦めたいと思って下さっている読者の方が
いるということになるので、嬉しいといえば嬉しいのですけれど、
なんちゅう恐れ多いことしてくれるんだと思ったのが本音なのですが・・・

っと・・・
私が所属して連載させてもらっている新都社というサイトは
外部リンクとか他サイトでの宣伝に厳しいので、
この話題はこれぐらいにしておきます。

別にこの(一日に10人来るか来ないかの)過疎ブログで
「他サイトに貼るのは止めてください!」とか言った所で
何も起きないしね。
そもそも「カンニング・スタンツ」が宣伝されたりしたところで
新都社の佐竹学・佐藤幸彦を自称するこの漫画、
読者の方から叩かれたり話題に昇ったりすることは絶対ないからね(達観)

さて、また話が横道にイっちゃいました(イグッ)
私はこんなことを書きたかったのではない!!!

何が書きたかったのかというと、
URLが晒されてしまったキングダムスレで、
ありがたくも拙作に対する感想があったのね。


547 :名無しんぼ@お腹いっぱい:2013/02/17(日) 18:19:20.12 ID:9mhW1acK0
>>535
結構面白いけど史実に反する内容入れ過ぎだろw
分かってる人なら楽しめるだろうけど誤解する奴も出そうだ



というレスを頂きました。

「面白い」と言って頂けて、絶頂射精な私なのですが、
その後に続く言葉を見て「俺はまだまだだな!」と反省しきりであります。

史実に反する内容を入れすぎていることへの反省ではありません。
確信犯だし、そもそも史実を忠実になぞれるほどの知識がありませんから!

何に反省したのかというと、
この漫画が「史実を知らない人だと誤解する」漫画だと思われていることです。

<余談>
ちなみに私は「史実」って言葉が好きじゃないです。
なんだよ「史実」って!そんなん誰も知らねぇーよ!!!!
せいぜいウチのおじいちゃんが80年前のことを知ってるぐらいだよ!!!!!!!
<余談終わり>


なぜそんなふうに反省をしたのかというと
私には「本当に優れた歴史作品には史実が入り込む余地など無い」という持論があるからです。

映画だったら「七人の侍」を観て、「本当はこんな言葉遣いじゃない」とか
「この時代はまだアレコレが無かった」とかいう人はいないでしょう!
(いや、いるかも知れないですけど、大半の人は作品の面白さに心を奪われて
そんなチャチなことは気に留めないでしょう。現在でも傑作映画として語り継がれている証左だと思います)

完全な推測ですけど、
最近の歴史ドラマとかが「史実があ~だ」「本当はあ~だ」とか
色々突っ込まれているのは、単にそこまで面白くないからじゃないですかね。
本当に作品として面白かったら、ちょっとやそっとの違和感なんて消化されちゃいますよ!!
消化されて、その作品の魅力を構成する一部になっちゃいますよ!!!

どうも、そういう「違和感」がビンビン感じられてしまう作品は、
作り手の人が「こういうの好きっしょ?」ってスタンスで作っているような気がしてなりません。

違うだろ!いい加減にしろ!

作品ってのは、作り手の頭ん中を覗けるのが一番楽しいんだから、
「こういうのがいいのかなぁ?」なんて考えたら(アカン)。
自分が「コレがいいんじゃ!!好きなんじゃ!!!ヤリたいんじゃ!!!!」ってのを
抑えきれずに、溢れ出てきてしまったものが見たいんですよ!!クロノクルさん!!!
後はそいつのセンスの話だ!!!!!!!!!!!!


失礼。
また話がどっかいってしまいました。

つまり、私もクソみたいな漫画をヒーコラ言って描いてるわけですけど、
理想を言えば沢山の読者の方に「面白い!!」って
言ってもらえるようなのを描きたいのです。

で、私の思う「面白い作品」っていうのは
もうその作品自体が真実であって、世界であって、
史実だとかリアリティなんてのはそれを達成できなかったところにあるのです。

だから今の時点では
そういう史実だとかなんだとかを横に置かれながら観られてしまう作品だけど、

将来的には
史実だとかなんだとかをほっぽって、自前の真実をでっち上げて、
みんなが屁をこきながら笑って見られる作品にしたいなぁ。
「誤解する人がいる」とは言われずに、歴史を知っていようがいまいが、
誰もが桃太郎を聞かされる子供のようにこの作品を読んでくれれば
それはとても嬉しいことだよね、
ワタシそういうのが描きたいの、ということを


そういうことを言いたかっただけなのに


なんじゃこの長文は!?(驚愕)

オレの文章力なさすぎィ!!


じゃあね!!!

| 雑記 | 10:51 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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やっぱり好きなもの

最近でたクロマニヨンズ(ロックバンドの名前)の新譜を聴きまくっています。
やっぱりこれは凄い好きだなぁ~
というか、甲本・真島の作品なら何でも好きになってしまう
妄信的な状態になっているんだろうな。
素晴らしい!!!


燃える アポロ1号

涙の 俺1号


素晴らしい!!!




漫画も描いてます!!

1836.png

どっかキリのいい所で
「劉邦外伝」か「反逆者外伝」をぶち込みたいと思っているのですが
キリがよくなる気がしねぇ!!

あと、ストーカーのオッサン
1402.png
の存在を忘れかけていたので
そろそろ使っとかないとなぁ・・・とか
考えています。

でわ!!
出羽!!
出羽の守!!!

| 雑記 | 22:16 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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パンツを捨てて思うこと

ついさっき、パンツを捨てた。
なぜ捨てたのかというと、
腰回りのゴムが余りにもゆるくなってしまっていて
もう家で普通にゴロゴロしているだけで
尻の下の方にずり落ちてきてしまうようになったからだ。

俺は物を捨てる時にためらうほう。
パンツなんて言ってみれば消耗品だし、
安いものなら1000円出せば数枚は買えるわけで、
事ここに至っては捨てるのにさほどためらいはなかったのだが、
いざ捨てる前、開いたゴミ箱に晒されて右手に摘まれたパンツを見ていたら、
どうしてこのようになるまでとっておいたのかと我がことながら呆れてしまった。

このパンツは、パンツというよりはインナースパッツといった方が正確なのだろうか。
黒一色で、丈の長さはあまり無いやつで、ぴっちりしているので
履くとなんだか引き締まった心持ちになった。
これは大学時代に買ったものだった。
青木真也が教則ビデオでスパッツを履いているのを観て、
自分もそんなのが欲しくなって、新宿にある格闘技専門店で買ったのを覚えている。

大学時代から使っていたということは、
3、4年は履いていたということだ。
もちろんこのパンツ一枚で20代前半の青春を過ごしてきたわけではないし、
別に数あるパンツの中でも特にこれを愛用していたわけではないのだけど。
でもいいことじゃないか。
きっとあのパンツの、あの布地が補強されてるあの部分には、
ちょっと汚いことを言うわけだけど、オシッコだったり、
なんというか、青春のしぼりじるみたいなのが3、4年分染み付いているわけで、
もちろん一日はくたびにちゃんと洗濯はしていたのだけれど、
まあ俺が言いたいのはそういうことじゃなくて、
なんか青春の臭いみたいなものが漂ってくるようだということなのかな。
もちろん一日はくたびにちゃんと洗濯はしていたから、臭いなんてしないのだけれども。

俺は大学時代を思い出す時、だいたい夏をイメージする。
今こんなことを書いているのが寒い冬なのだけれど、
あの頃を思い出すときに、厚着して寒がっていたイメージはあまりない。
もちろん大学時代でも冬は変わらずに寒く、
正月に神社でバイトしていた時なんかは、
今と変わらずにガクガクと震えていたわけだけど、
でも思い出す時はほとんど夏。
Tシャツにハーパンで、クッソボロいサンダルを履いて、汗をかいている。
そんなイメージで思い出す。

別に大学時代にろくなことはやってきていないのだけれど、
今こうやって思い出す時、そこに明るい太陽があるっていうのは、
少しばかり嬉しいことなんじゃないかといまさらながらに思ったりもする。
冬の太陽では、洗濯物も乾きゃあしない。

| 雑記 | 18:27 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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